研修生 春2(2015) 写真

春の写真をまとめてみた。

我が家。庭が、越してきてしばらくするとあっという間にマーガレットで埋まった。布団を窓の縁に干しているところ。庭には、様々な花が咲いて驚いた。
ここの畑、こっちにしたら狭いらしいが、有機栽培なので除草剤は使わない。種まき、草取りすべて手作業だった。畑仕事なんて全くやったことがなかったので毎日クタクタになった。
テントの設営もやった。手伝ってくれた地域おこし隊、安保君と二人でお客さんのテントを設営。
写真よりまだまだ広い施設内のグリーンに見える地面一体、草刈りも毎日毎日、草払機を駆使した。
装備していたナイフ。
薪割り機。これが腰にくるのだ。考えて、板で傾斜をつけて重い丸太を転がして台に乗せた。
そして、マキ小屋に積むのだ。
白樺で作ってみたククサの途中経過。地元のもので何かできないか試行錯誤していたので作ってみたが、そのうち、そんなこともやっていられなくなった。ほぼ完成して、いまでも家にある記念品。

生涯学習センターを借りて練習を再開。大樹パンロゴクラブを始めた頃。
白樺の葉を煮出して発酵させた液を除草剤代わりに畑に蒔いた。背中に液を背負うのもかなり重かった。このユニクロのウインドブレーカーをずっと愛用していたが、終わる頃は焚き火の火の粉などで穴だらけになっていた。蛇を追い払うのも私の仕事だった。

自家製チーズ

3/21に休みを取ってチーズ作りに参加してきた。

昨年一度だけチャンシーが参加したのだが、町には個人的にチーズを作っている人がいて、その仲間に入れてもらった。
昨年のはチーズ作り体験教室のような感じだったのだが、今回は作るお手伝いといった感じだった。参加者も主催者を入れて四人。場所は「大樹町地場産品研究センター」。ここにはさまざまな食品加工の道具が揃っていて町民なら格安で利用できる施設。ここにチーズ作りの器具も揃っている。

 

 


これが生乳を加熱して加工する巨大な専用鍋(?)かくはん機が付いていて蒸気式で一定の温度が保たれる仕組み。下の方に蛇口が付いていてそこから原料を排出できる。攪拌中は、待ち時間が結構あるので、牛乳豆腐を作って食べたり、ちょっと温めた生乳の試飲をしたり、牛乳三昧である。

 

 

ゆっくり加熱して凝固剤を入れ、それをサイコロ状に切り穴の空いたコンテナに流し込む。水切りしたものを切り分け、水切りできる型に入れ、重石をする。途中の少し固まったくらいのものをお玉ですくって飲んでみたりしたら極上のミルクプリンのようだった。最初の上澄みはホエーという少し澄んだ液体が取れる。

これをさらに加熱して固めたフレッシュなリコッタチーズも作った。ちょうど「汲どうふ」のようなもので、ミルク感いっぱいの生チーズだ。わさび醤油なんだでたべるとすごく美味い。

工程は朝の8時集合で、完成が午後2時。水切りをして次の日に取りに行って、それからは各自自宅で育てる。3ヶ月もすると若いゴーダチーズになる。この日は12個作ったが、私は2個譲っていただいた。

昨年から、何回か出来上がったチーズを分けてもらって何回か育てて食べたが、最初からというのは初めてだったので、楽しかった。まさに北海道十勝ならではの体験だ。こっちに来てから繋がったひとのおかげで、こんな体験ができて自分で育てた極上のチーズがたべられるなんて。
持ち帰ったチーズは、数日塩を刷り込み水が抜けてきたら板の上で乾燥させながら塩で磨く。この機会に12月のチーズを切ってみたが上手く育っていてそれはそれはうまかった。味噌や漬物のようにチーズも育て方や環境でみんな味が違うのでそれはそれで面白い。私はゲラントの塩で磨いている。冬場は寒い部屋に置いてあったが、これからどう保管するかが今の課題だ。

下の方にある写真が、1月から育てているもの、そして切れているほうが、12月のもの。さて、今回のはどんな風に育つんだろう。

研修生 春(2015)

5月に入り、正式に研修生というのがスタートした。この事業は、3年間の期限つきなのだが、前任者はこの施設のオーナーの孫、それを娘である友人が引き継ぎ、さらに私が引き継いだことになる。なので、私は一年間勤めることになる。

この一年で、何かを始めて….と考えてはいた。チャンシーもこっちにツテがあるわけでもなく、失業保険をもらいながら求職していた。そのため帯広のハローワークに行くので、同行して買い物をするのが楽しみだった。そして、ついでに車関係の手続きなどをこなしていった。こうして多摩ナンバーのサンバーは帯広ナンバーになったのである。

まあ、公営住宅の家賃は、小金井の家と比べると何分の一、物価も安いので、とりあえず一人働いていれば多少厳しいだろうがなんとかなる。正式に8:00から5:00まで勤務。サンバーで通うと山までは10分たらずだ。スクリーンショット-2016-12-04-21.17.41

写真は山からの帰り道。 降りてくると日高山脈がぐるっと見えるまっすぐな道に出る。この先坂を下りると我が家だ。

だが、来たばかりの頃とは違い、だんだん仕事内容もここの従業員のようなことがメインになってきた。コテージの管理、白樺林の管理の手伝い、そしてステイ受け入れ時用の畑仕事….。母屋で何か作って食べていた昼飯も、休憩室と言って前任者が住んでいたという小屋になった。昼の休憩に一人になれるのは気楽でよかったが、枝集めの焚き火が休憩兼娯楽のようになった。白樺の皮で火を起こし、拾った枝をくべる。ときには3m位の幹も燃やした。使えるものは薪割り機とノコギリで切った。広大な敷地内の枝拾い…風に弱い白樺は、すぐ折れるので強風の後は一輪車を押して枝を集め必要なら焚き火で燃やした。もともと火おこしやノコギリの扱いなどのスキルはあったが、バーベキューコンロや七輪と違い、焚き火の始めにはコツがいる。それも白樺の皮が少しあればあっというまに焚き火もつけられるようになった。マキ積みもマキ小屋へ運ぶのもやった。一輪車の扱いも上手くなった。

だんだん装備も外仕事用にアウトドアチックになっていった。必要に迫られてフィールドナイフ、長靴、その他アウトドアグッズも必要になった。長靴と防水のウインドブレーカーがユニフォームのようになった。

生木に比べれば、炭をおこすのは簡単だ。で、敷地内でバーベキューがあるときは炭起こしもやった。大体一年を通じてこれが基本の私の業務になった。

春は、白樺の樹液を取るのだが、ほんの短期間しか取れないのでこの年はもう終わっていた。だが、缶につめるのを業者に頼んでいるので、その引き取り積み下ろしなどもやった。敷地内の隅々まで歩いてどこに何が生えているかもだんだんわかった。春は山菜がたくさん取れる。ずいぶん山菜を採って食べた。

うちの庭にはだんだん花が咲いてきた。町の花コスモスを始め、なにもなかった庭がイングリッシュガーデンのように様々な花で埋まった。大きなタンポポもいっぱいだ。

そして、本格的な春が来て、畑の仕事もはじまったのだった。

正式に農水省からの書類も届き、給料(研修費)の振込口座も開き、今月から日報もつけて開始だ。

春の日報を見るとまだ写真撮影や、ここの施設紹介のブログ開設、休みの日はこの辺の名所に行ってみたり、白樺の木で何か作る計画を立てまずはククサ(木のカップ)を彫り始めたりしている。…..が、6月に入ると%e3%83%81%e3%83%a9%e3%82%b7「畑作業」 「枝集め」の内容がだんだん増えていくのである。

コスモス

大樹町の雪事情

十勝、とくに大樹町は、いつもならたまにどかっと雪が降って、しばらく快晴というのが多いと聞いている。だが、この冬は毎週のように雪が降っている。夏季の大雨といい異常気象なのだろう。

102 この写真は今年の正月くらいに撮ったものだ。すでにポストは埋まりそう。117_02手前は道路だが真っ白だ。まあ、晴れていれば凍ったところに気をつければさほど車での移動に支障はない。(サンバーは四駆)スマート(ちっちゃいほう)は、仕事先で大雪が降った日は、雪にはまって出られなくなり雪かき中の人に押してもらって脱出…というっことがあった 。こっちの人は手馴れたものですぐに駆けつけて押してくれるのでありがたい。(場合によっては掘ってくれる)仕事場は近いのだが、雪が多いので、車はチェンジしてここのところ私はサンバーで通っている。マニュアルミッションの四駆は心強い。古い車だが、さすがに農道のポルシェの異名を持つ車なだけある。車には、雪を取るブラシとスコップは必須で、うちの車にも各一組づつ載せてある。道路の縁は除雪が見事で、カクッと垂直になっているところが多い。曲がり角にはどんどん雪が積まれているので、慎重に曲がるようにする。晴れた十勝の雪景色は、ほんとに美しい。キツネやタンチョウなんかも雪原にいたりする。

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うちの前の道路。真っ白である。この少し先の左が我が家だ。突き当たりからぐるっと日高山脈が綺麗に見える。

雪が降ると、除雪車はかなり早く来てくれるのでこんな状態まではすぐだが、家の周りはやはり手掘りだ。来たばかりの頃より慣れてきたので雪押しもうまくなった。どかっと貯まると大変なので何回か雪かきをすることになる。4件のうちの中央二件はお年寄りのお宅なので通路は端の家と半分づつくらい。庭の方はガスボンベの交換があるので、その付近をやる。すでに庭は屋根から落ちる雪で掃き出し窓の半分まできている。とは言っても、もともと床が高いのでかなり雪はある。

包む123小さいスマートは災害用のブランケットでカバーを作り覆っている。(チャンシー作)

雪かきまた昨日から大雪である。夕方いちど雪かきをしてあったのだが、朝出てみたら一番最後の写真のようになっていた。北海道の雪はさらさらで軽いとはいえ、雪かきは結構大変だ。幸いうちの庭側が雪捨て場なので、うちの一角周りは除雪車が必ず来るのでかなり助かっている。(これはかなりラッキーなことだ)国道と主要道路は、酪農家から運ぶ牛乳のタンクローリーが早朝に通るので、かなり早い段階で除雪される。今の家の周りはまだ除雪が入っていないがすでに道路は走れる状態にはなっている。白い道路を走るのにもずいぶん慣れた。スタッドレスタイヤは強力だ。

気温はマイナス20度を超える夜もある。水道の凍結予防にも気をつけなければいけない。外に出たら、バナナで釘が打てる世界なのだ。一時話題になったフローズンパンツなんて、庭でできるぞ。

でも、晴れた日の十勝はどこを走っても絵葉書のように美しい景色が見られる。ダイアモンドダスト、樹氷、透き通った宝石のようなつらら…。これを書いている今も降っているけどさ。

十勝は冬もいいよ。

綺麗な景色、おいしいものがあるから、がんばって雪かきする。

謹賀新年

明けましておめでとうございます。

東京から北海道の大樹町に引っ越し二度目のお正月。12月に雪がどさっと降り、一面の銀世界。

我が家からは、朝は山から昇る日の出、夕方、樹の間から三日月と金星、絵葉書のような空模様。

まったくここは景色の良いところです。我が家よりさらに高台の大樹神社からは町が一望できる。雪の神社もいいものだ。

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移住の経緯と最初の一年間は、東京-大樹町でまとめてどうぞ。

そこに我が家の波乱万丈の移住体験が。こちらへ来てからはじめの一年間いろいろあったのだが、大樹町についてから一年のことを四季に分けてざっくりと記すことにした。まずは、この顛末を完結させようと思っている。

すでにこっちに来て二度目の冬を迎え、大樹町の日々の暮らしを今年は書いていきたいと思っている。

仕事が始まった

5月から、正式に研修生となるが、4月中は雑用などで、ここの仕事を開始した。
まあ、東京にいたときの話では、都市と農村を繋ぐ….というプロジェクトと聞いていたので、町おこしなども考えようということだった。自分なりに、十勝、大樹町の物産なども調べ、ホームページなども立ち上げようと写真を撮ったり準備もしたりしていた。コテージの掃除、準備なども、その中の一つで、メインはあくまでそっちの方だと思っていたのだが…..。

ちなみにこのパンフレットが、私が研修生をしていたものである。

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雪 タンチョウ 白鳥

今年はすでに2回ほどしっかり積雪があった。最近はつい数日前だ。重い雪というが、普通のいわゆる雪だ。これがもっと寒くなってくるとパウダースノーになってきて、吹けば飛ぶような雪がたっぷり降る。(こういう雪はガーッとどけられるのだが、いまはまだ雪かきといった感じだ)はじめて北海道の雪が積もったのを見たときは、積もった雪が青いので驚いた。南極の氷のような感じだ。

気温は、いま11月だが、すでにマイナス10度を下回る日も増えてきた。大樹町は十勝でも一二を争う極寒地だ。だが、室内は東京より断熱がしっかりしているので、うちの公営住宅はかなり古いが暖かく快適だ。(もちろんそれなりの工夫はあるけど)灯油のホームタンクが各家庭の外に付いていて灯油のストーブが強力。断熱材を敷いてホットカーペットをつけている。東京の家の隙間風の寒さに慣れているせいか、我が家は16度設定くらいで十分暖かい。ただし、こっちの人は設定温度、かなり高くしてあるらしい。

そしてもっともっと寒くなって晴れた日にダイヤモンドダストといわれるキラキラが舞うようになる。樹氷も見られる。日高山脈も雪景色。十勝はだだっ広いので雪が積もるとそれは綺麗な真っ白な平原がどこまでも続いていて、車で走るとそれは美しい光景がひろがる。

北海道に引っ越すと言うと、皆口を揃えて「寒いから無理!」って言われたが、この風景をぜひ見て欲しいと思う。魚介類もうまいものが増えるし、冬の大樹町はいいよ〜と言いたい。大丈夫。大樹町は除雪が良いので有名だから国道は冬タイヤ(スタッドレス)履いてれば移動も安心だからさ。かえって東京もんは駐車場内歩く方が危なっかしいので、がっちり滑り止めがついた長靴かスノーブーツだが。

この時期、外で鳴き声が聞こえてしばらくするとでっかい鳥がうちの頭上を飛ぶ。タンチョウと白鳥だ。なかなか飛んでいるところなんて見られないもんだが、ここでは毎日のようにうちの上を飛ぶ。Vの字になって、大きな鳥が飛ぶところはなかなか見ものなので、鳴き声がすると見に行くのだが、写真がなかなか撮れない。

冬でなくても、牧草地や畑には時々タンチョウを見ることがある。ポイントがあっていつも来るところもある。白鳥の大群がいるポイントもある。(チャンシーはそっちの方に仕事で走っているので詳しいがわたしはまだ大群はみたことがない)昔、西田敏行主演のドラマで有名になった北海道のタンチョウだが、大樹町ではあまり珍しくもないようだ。結構いるとはいえ、冬の大鳥は、それは綺麗な風景だ。

いま、家の中にいるとストーブは暖かく、外の景色は綺麗だし、いいもんですよ、十勝の冬。

早番では、家を朝5時に出ることもあるが、夜明け前のこの辺りは、なにか別世界のよう。帰りが遅い日は、降るような満天の星もいいです。

新居の片付け

着いた次の日、いよいよ引越し荷物が届いた。数時間で搬入は終わったが、山積ダンボールをどんどん開けていかなければいけない。家具の位置を決めたり、足りないものをもらいに行ったりリサイクルショップへ探しに行ったり、コテージの手伝いをしながらすすめた。チャンシーは、こっちでの仕事はまだ無く、私が朝出かけて行って、チャンシーが片付けものをして、夕方合流。昼間は合間を縫って役場や信金の口座を作ったりする手続きなど、相変わらず毎日忙しい。

布団は使っていたものは小金井で粗大ゴミで出し(古かった)、こちらではもらう手筈になって用意してもらっていたので、この夜から寝られそうだったが、三日ほど友人の家に泊まらせてもらった。

初めてこの家で寝る日。

ガス湯沸かし器はすぐにつけてもらえたのでお湯も出る。コンロは東京でもプロパンだったので、そのまま使えて煮炊きもOK。まずは風呂をわかして入ろうということになった。
この家には風呂ボイラーがすでに付いていてストーブもあった。(普通ここの公共住宅では自前で用意するらしい)灯油で沸かす風呂は初めてだ。小金井でも超レトロな風呂釜だったので古いバランス釜的な風呂は慣れていた。床が、すのこというのも同じだ。浴槽に水を満たし、沸かしていよいよ我が家の風呂だ〜!と思ったら、風呂釜から大量のゴミ…..。ちゃんと火は着くとチェックはしてもらっていたが、どうもしばらく使われていなかったようだ。温泉も公衆浴場も近く、家風呂を使わない人もいると聞く。なんてこったの風呂の大掃除だ。風呂釜クリーナーを買ってきて、やってみたらさらに大量のゴミ。とにかく次の日も風呂釜掃除を繰り返し、二日後、ようやく普通に使えるようになった。古い家に住んでいるとメンテナンスはお手のものである。灯油で沸かす風呂は、着くのに時間が掛かるし(着火まで7分とある)湧くのは早いが間を空けずに入らないと口火といえどもどんどん熱くなっていくので慣れが必要だったが、すぐに馴染んだ。

最初の朝、早く目が覚めたので徒歩で周りを散策し、北海道といえば…のセイコーマート(コンビニ)に行ってみた。(徒歩で行ける距離)小金井の家のすぐ近くにあったコンビニは閉店してしまったので、近くのコンビニまでの距離は同じくらいだった。周りの地理は全然わからない。ただ道が広く車は少なかった。

おいしいパンを求めて

我が家は、粉ものが好きだ。麺類、餃子、団子、ピザ、そしてパン。

東京にいた時は、チャンシーが評判の高い店に行ってはフランスパンを買ってきたので、けっこう水準の高いフランスパンを食べていた。三鷹や武蔵境、吉祥寺には本格的なフランスパン、ドイツパンを売っている店も何店かある。だが、大樹町にはパン屋が無かった….。夏ごろに待望のパン屋が開店したのだが、フランスパンが置いてあるわけでもなく。十勝というか、大樹町ではどうも甘いふわふわパンが人気のようだ。コッペパンにあんバターなんて東京ではなかったもんな〜。普通のあんぱんにしても生地自体が甘いのだ。十勝小豆なのであんはうまいかもしれないが、とにかく甘い、甘い。パン屋に並ぶパンも甘い系が圧倒的に多い。ハード系の甘くないパンはなかなか手に入らない。ちなみに、地元コンビニで売っているご当地パンは「ようかんパン」だ。パンにようかんがコーティングしてある。乳製品もあるので、なにかとクリームものも多い。

十勝はビートの産地でもあり、普通の砂糖がビート糖だったのも驚きだった。わざわざ特別な店や生活クラブで買っていたビートグラニュー糖が、ホームセンターで安売りしている。くどい甘さではなく砂糖も美味しい。そんな訳もあるんだろうか….。

帯広にはパンの老舗有名店があり、そこでは石釜で焼いた、ちゃんとしたフランスパンもあり、帯広には何店舗かフランスパンを売っている店もある。だが、我が家の近くにはそういう店はない。帯広に行くたび、フランスパンを買ってみたりした。

越してきたばかりの頃は、手続き関係などで時々帯広へ行く機会もあったのだが、最近では、あまり用事もなく帯広にもあまり行かないのでパン屋による機会もへった。最高級の原材料が手に入るところに住んでいるのだ。なんとかならないかなあ~。と思っていたら、フランスパンに特化したホームベーカリーに行き着いた。無いものは作るのがモットーな我が家。うちには餃子やピザの生地、もちろん食パン用に1.5斤用のものがあり、なにかと便利に使っていたのだが、これからのパン生活のためにオークションで中古で購入することにした。二世代ほど型落ちしているので、高級機種なのにびっくりするほど安かった。%e3%83%91%e3%83%b301(存在は知っていたが、高いのでコストパフォーマンスを考えて今持っている機種を買ったのだ。)フランスパンが焼けるタイプは食パンだと二斤のでかいのが焼ける。これで試作したご飯を入れたパンは、電子レンジを使わない我が家で残りご飯の再利用に丁度良い。

東京ではお一人様何キロまでという制限があった、ブランド道産小麦、バターも簡単に手に入る。食パンに関してはとにかくうまいものが作れるのだ。

 

フランスパンとなるとフランス産の粉もためしてみたいので、フランスパン用のフランス産専用粉も入手した。%e3%83%91%e3%83%b302塩もゲラントの塩を取り寄せた。数回目にしてまずまずのものが焼けた。オーブンだけだとこうはいかないんだろうなあ。(買ってよかった専用機)やってみたら、色パン型に焼くのもなかなかうまいので、バゲット型、食パン型両方楽しんでいる。

小麦、チーズ、バターどれも最高級のものが手に入る十勝で、また一つうまいものができた。地元のうまいチーズで食べる地元産材料で作ったフランスパン。池田町には、山葡萄のこれまたうまいワインがある。またまた贅沢の極みである。

ここでは、生のニシンも普通にあるので、オランダみたいなニシンの酢漬けなんかもパンに合うだろうなあ〜。

風景もヨーロッパのような十勝、大樹町。

十勝産小豆(なかでも襟裳小豆は高級種)で、甘さ控えめな高級あんぱんもぜひ挑戦したいと研究中だ。

 

秋鮭と芋

この時期、鮭が産卵のため暦舟川を上ってくる。川辺に行くと手が届くくらいのところに鮭が泳いでいる。ぼろぼろになって産卵して死ぬ。そんなちょっと悲しい鮭をまじかに見られる。一生懸命段差を登る。そして、少しすると稚魚がそこらを泳ぐのが見えるようになる。生まれてきた稚魚と親鮭の死骸。ちょっとジーンとしてしまうこの時期の川だ。

%e3%81%84%e3%81%8f%e3%82%89地元のスーパーにも筋子が安くなってくる。昨年の秋、いくら網というのを早速買っていくらのしょうゆ漬けをつくった。今年もそんな時期だ。なにしろ大樹町内の海でとれるので、新鮮だ。塩を入れたぬるま湯で軽く洗って、いくら網の上でころがすと面白いように卵が下に落ちる。きれいに洗って、だし醤油につけて一日寝かせる。美味い!

 

 

 

%e7%99%bd%e5%ad%90%e7%87%bb%e8%a3%bd鮭の白子も安い。いろいろ料理法があるが、燻製にして食べるのがお気に入りだ。塩漬けにしてから燻製するが、今年は柏林公園祭りで一匹買ったので、塩鮭にした身の方も燻製してみた。またまたこれが美味い。写真は白子と切り身とハラス部分。

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ジャガイモは農家さんからの頂き物。形の悪いハート形のをたっぷりもらった。芋の種類もいろいろ出揃う時期だ。