今年はすでに2回ほどしっかり積雪があった。最近はつい数日前だ。重い雪というが、普通のいわゆる雪だ。これがもっと寒くなってくるとパウダースノーになってきて、吹けば飛ぶような雪がたっぷり降る。(こういう雪はガーッとどけられるのだが、いまはまだ雪かきといった感じだ)はじめて北海道の雪が積もったのを見たときは、積もった雪が青いので驚いた。南極の氷のような感じだ。
気温は、いま11月だが、すでにマイナス10度を下回る日も増えてきた。大樹町は十勝でも一二を争う極寒地だ。だが、室内は東京より断熱がしっかりしているので、うちの公営住宅はかなり古いが暖かく快適だ。(もちろんそれなりの工夫はあるけど)灯油のホームタンクが各家庭の外に付いていて灯油のストーブが強力。断熱材を敷いてホットカーペットをつけている。東京の家の隙間風の寒さに慣れているせいか、我が家は16度設定くらいで十分暖かい。ただし、こっちの人は設定温度、かなり高くしてあるらしい。
そしてもっともっと寒くなって晴れた日にダイヤモンドダストといわれるキラキラが舞うようになる。樹氷も見られる。日高山脈も雪景色。十勝はだだっ広いので雪が積もるとそれは綺麗な真っ白な平原がどこまでも続いていて、車で走るとそれは美しい光景がひろがる。
北海道に引っ越すと言うと、皆口を揃えて「寒いから無理!」って言われたが、この風景をぜひ見て欲しいと思う。魚介類もうまいものが増えるし、冬の大樹町はいいよ〜と言いたい。大丈夫。大樹町は除雪が良いので有名だから国道は冬タイヤ(スタッドレス)履いてれば移動も安心だからさ。かえって東京もんは駐車場内歩く方が危なっかしいので、がっちり滑り止めがついた長靴かスノーブーツだが。
この時期、外で鳴き声が聞こえてしばらくするとでっかい鳥がうちの頭上を飛ぶ。タンチョウと白鳥だ。なかなか飛んでいるところなんて見られないもんだが、ここでは毎日のようにうちの上を飛ぶ。Vの字になって、大きな鳥が飛ぶところはなかなか見ものなので、鳴き声がすると見に行くのだが、写真がなかなか撮れない。
冬でなくても、牧草地や畑には時々タンチョウを見ることがある。ポイントがあっていつも来るところもある。白鳥の大群がいるポイントもある。(チャンシーはそっちの方に仕事で走っているので詳しいがわたしはまだ大群はみたことがない)昔、西田敏行主演のドラマで有名になった北海道のタンチョウだが、大樹町ではあまり珍しくもないようだ。結構いるとはいえ、冬の大鳥は、それは綺麗な風景だ。
いま、家の中にいるとストーブは暖かく、外の景色は綺麗だし、いいもんですよ、十勝の冬。
早番では、家を朝5時に出ることもあるが、夜明け前のこの辺りは、なにか別世界のよう。帰りが遅い日は、降るような満天の星もいいです。