おいしいパンを求めて

我が家は、粉ものが好きだ。麺類、餃子、団子、ピザ、そしてパン。

東京にいた時は、チャンシーが評判の高い店に行ってはフランスパンを買ってきたので、けっこう水準の高いフランスパンを食べていた。三鷹や武蔵境、吉祥寺には本格的なフランスパン、ドイツパンを売っている店も何店かある。だが、大樹町にはパン屋が無かった….。夏ごろに待望のパン屋が開店したのだが、フランスパンが置いてあるわけでもなく。十勝というか、大樹町ではどうも甘いふわふわパンが人気のようだ。コッペパンにあんバターなんて東京ではなかったもんな〜。普通のあんぱんにしても生地自体が甘いのだ。十勝小豆なのであんはうまいかもしれないが、とにかく甘い、甘い。パン屋に並ぶパンも甘い系が圧倒的に多い。ハード系の甘くないパンはなかなか手に入らない。ちなみに、地元コンビニで売っているご当地パンは「ようかんパン」だ。パンにようかんがコーティングしてある。乳製品もあるので、なにかとクリームものも多い。

十勝はビートの産地でもあり、普通の砂糖がビート糖だったのも驚きだった。わざわざ特別な店や生活クラブで買っていたビートグラニュー糖が、ホームセンターで安売りしている。くどい甘さではなく砂糖も美味しい。そんな訳もあるんだろうか….。

帯広にはパンの老舗有名店があり、そこでは石釜で焼いた、ちゃんとしたフランスパンもあり、帯広には何店舗かフランスパンを売っている店もある。だが、我が家の近くにはそういう店はない。帯広に行くたび、フランスパンを買ってみたりした。

越してきたばかりの頃は、手続き関係などで時々帯広へ行く機会もあったのだが、最近では、あまり用事もなく帯広にもあまり行かないのでパン屋による機会もへった。最高級の原材料が手に入るところに住んでいるのだ。なんとかならないかなあ~。と思っていたら、フランスパンに特化したホームベーカリーに行き着いた。無いものは作るのがモットーな我が家。うちには餃子やピザの生地、もちろん食パン用に1.5斤用のものがあり、なにかと便利に使っていたのだが、これからのパン生活のためにオークションで中古で購入することにした。二世代ほど型落ちしているので、高級機種なのにびっくりするほど安かった。%e3%83%91%e3%83%b301(存在は知っていたが、高いのでコストパフォーマンスを考えて今持っている機種を買ったのだ。)フランスパンが焼けるタイプは食パンだと二斤のでかいのが焼ける。これで試作したご飯を入れたパンは、電子レンジを使わない我が家で残りご飯の再利用に丁度良い。

東京ではお一人様何キロまでという制限があった、ブランド道産小麦、バターも簡単に手に入る。食パンに関してはとにかくうまいものが作れるのだ。

 

フランスパンとなるとフランス産の粉もためしてみたいので、フランスパン用のフランス産専用粉も入手した。%e3%83%91%e3%83%b302塩もゲラントの塩を取り寄せた。数回目にしてまずまずのものが焼けた。オーブンだけだとこうはいかないんだろうなあ。(買ってよかった専用機)やってみたら、色パン型に焼くのもなかなかうまいので、バゲット型、食パン型両方楽しんでいる。

小麦、チーズ、バターどれも最高級のものが手に入る十勝で、また一つうまいものができた。地元のうまいチーズで食べる地元産材料で作ったフランスパン。池田町には、山葡萄のこれまたうまいワインがある。またまた贅沢の極みである。

ここでは、生のニシンも普通にあるので、オランダみたいなニシンの酢漬けなんかもパンに合うだろうなあ〜。

風景もヨーロッパのような十勝、大樹町。

十勝産小豆(なかでも襟裳小豆は高級種)で、甘さ控えめな高級あんぱんもぜひ挑戦したいと研究中だ。

 

秋鮭と芋

この時期、鮭が産卵のため暦舟川を上ってくる。川辺に行くと手が届くくらいのところに鮭が泳いでいる。ぼろぼろになって産卵して死ぬ。そんなちょっと悲しい鮭をまじかに見られる。一生懸命段差を登る。そして、少しすると稚魚がそこらを泳ぐのが見えるようになる。生まれてきた稚魚と親鮭の死骸。ちょっとジーンとしてしまうこの時期の川だ。

%e3%81%84%e3%81%8f%e3%82%89地元のスーパーにも筋子が安くなってくる。昨年の秋、いくら網というのを早速買っていくらのしょうゆ漬けをつくった。今年もそんな時期だ。なにしろ大樹町内の海でとれるので、新鮮だ。塩を入れたぬるま湯で軽く洗って、いくら網の上でころがすと面白いように卵が下に落ちる。きれいに洗って、だし醤油につけて一日寝かせる。美味い!

 

 

 

%e7%99%bd%e5%ad%90%e7%87%bb%e8%a3%bd鮭の白子も安い。いろいろ料理法があるが、燻製にして食べるのがお気に入りだ。塩漬けにしてから燻製するが、今年は柏林公園祭りで一匹買ったので、塩鮭にした身の方も燻製してみた。またまたこれが美味い。写真は白子と切り身とハラス部分。

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ジャガイモは農家さんからの頂き物。形の悪いハート形のをたっぷりもらった。芋の種類もいろいろ出揃う時期だ。

まだ見ぬ自宅

家を決めるにあたって、公共住宅(東京で言う都営住宅)を勧められたので、何軒か友人と役場の人が候補をあげてくれた。最初、カードリーダーが手元になく友人にデジカメのモニターに映る写真をSkypeで見せてもらった。ここに貼ってある写真は、後日データでもらった見やすい方の写真。まあだいたいのことがわかればいいので、あとは間取り図をもらって、検討した。周りの様子は、Google earthで見た。3箇所くらいの候補の中に、見晴らしが良く住みやすそうな物件はここだというところがあった。

%e5%ae%b601いかにも北海道の公営住宅って感じの4件長屋だ。この時に大樹神社や役場付近、商店街の付近の様子もGoogle earthで見ていた。ちょっと高台にあって、街の中心にあり暦舟川も近い。間取りを見ると、一番端なのでこの家のさらに端の部屋なら少々音も出せそうだ。建物と建物は離れて立っている。木琴は今まで通り家でできるだろう。家の前にくるみの木がある。

古い家は、小金井でも古民家のような借家に住んでいたから環境としてたいして変わらない。リフォームもちゃんとしてあって、かえって綺麗なくらいだ。しかも広い。(こっちではそうでもないかもしれないけど)

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ついた次の日、いよいよ見に行ったが、だいたい予想通り、思ったよりも状態は良いようだ。さらに次の日、荷物が届いて、新居の片付けが始まり、私の山のコテージでの仕事も始まった。

大きな家具は、ほとんど処分してきた。冷蔵庫、洗濯機は娘の独立のためにそっちに。冷蔵庫、と洗濯機と布団類をこっちでもらうことになっていた。

とはいえ、一ヶ月間あれほど盛大に処分したのだが、処分できないものはけっこうあり、家具がないので入れ物がない…。仕事、かたずけの合間にリサイクルショップで、必要なものを少しずつ揃えた。大きなチャンシーのソファーを持ってきたので、それを据え置いたら、お茶の間もすぐに小金井の雰囲気のまま広くなった感じだ。一部屋は木琴部屋に、もう一部屋は、わたしの部屋兼寝るところ。

こちらでの手続き関係の用事もいろいろあり、4月はあっというまに過ぎていった。

 

到着!

フェリーは、午後一時ごろ着いた。ぜったい途中でなんか食べようと思っていたのだが、数十年前に一度修学旅行で来て、数年前に札幌に一泊の演奏で来て….十勝に来たのはこれが初めて….。道路の事情が本州とまったく違う!

苫小牧のフェリーの港は大型トラックが行き交う広い道。途中も何がどこにあるのかさっぱりわからない。(きっと今行けば少しはわかると思うんだけど)高速にSAはなく立派な公衆トイレ…。

大したものも食べず道もスマホのナビ頼り。%e9%81%93大樹町までの高速無料区間が伸びているのは知らず忠類で高速を降りて目的地の友人のところを目指す。だんだん薄暗くなってくる。今では随分慣れてきたけど、何もない道が延々と続いた。自販機を見つけてそこでコーンスープを買って、持っていたパンを少々食べる。いや~はらへったぁ。

 

 

 

 

目的地に薄暗くなってやっと到着。ここが友人のところであり、これから1年私の仕事場になるコテージ。%e3%82%a4%e3%83%b3%e3%82%ab%e3%83%ab%e3%82%b7%e3%83%9a

今晩はここの母屋に泊まることになっている。夕飯は白樺の樹液でしゃぶしゃぶをご馳走になった。この家のお父さんもお母さんも昔から電話では話したことがあってスカイプでもお目にかかっていた。

%e8%aa%ad%e3%81%bf%e8%81%9e%e3%81%8b%e3%81%9b夕飯を食べていたのだが、大きいコテージに来ているお客さんに紹介されたところ、ぜひ木琴を弾いてほしいということで、急遽ミニライブとなった。何かあると困ると、チャンシーはすぐに使える状態の木琴とすぐに出せる衣装を用意していた。…のがこの写真である。そして夜遅く、積もる話で盛り上がり風呂に入って就寝。

だが、これから住む公共住宅は、詳しい場所すら、まだ知らない。写真とグーグルアースでしか見ていないのだ。明日は、自宅を見にいこう。荷物は明後日到着だ。

 

 

朝起きると、窓のところにエゾリスが来た。餌をやっているので毎朝くるのだが初めて、こんな近くでエゾリスを見た。(散らばっているのは餌の松かさの殻)

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