自家製チーズ

3/21に休みを取ってチーズ作りに参加してきた。

昨年一度だけチャンシーが参加したのだが、町には個人的にチーズを作っている人がいて、その仲間に入れてもらった。
昨年のはチーズ作り体験教室のような感じだったのだが、今回は作るお手伝いといった感じだった。参加者も主催者を入れて四人。場所は「大樹町地場産品研究センター」。ここにはさまざまな食品加工の道具が揃っていて町民なら格安で利用できる施設。ここにチーズ作りの器具も揃っている。

 

 


これが生乳を加熱して加工する巨大な専用鍋(?)かくはん機が付いていて蒸気式で一定の温度が保たれる仕組み。下の方に蛇口が付いていてそこから原料を排出できる。攪拌中は、待ち時間が結構あるので、牛乳豆腐を作って食べたり、ちょっと温めた生乳の試飲をしたり、牛乳三昧である。

 

 

ゆっくり加熱して凝固剤を入れ、それをサイコロ状に切り穴の空いたコンテナに流し込む。水切りしたものを切り分け、水切りできる型に入れ、重石をする。途中の少し固まったくらいのものをお玉ですくって飲んでみたりしたら極上のミルクプリンのようだった。最初の上澄みはホエーという少し澄んだ液体が取れる。

これをさらに加熱して固めたフレッシュなリコッタチーズも作った。ちょうど「汲どうふ」のようなもので、ミルク感いっぱいの生チーズだ。わさび醤油なんだでたべるとすごく美味い。

工程は朝の8時集合で、完成が午後2時。水切りをして次の日に取りに行って、それからは各自自宅で育てる。3ヶ月もすると若いゴーダチーズになる。この日は12個作ったが、私は2個譲っていただいた。

昨年から、何回か出来上がったチーズを分けてもらって何回か育てて食べたが、最初からというのは初めてだったので、楽しかった。まさに北海道十勝ならではの体験だ。こっちに来てから繋がったひとのおかげで、こんな体験ができて自分で育てた極上のチーズがたべられるなんて。
持ち帰ったチーズは、数日塩を刷り込み水が抜けてきたら板の上で乾燥させながら塩で磨く。この機会に12月のチーズを切ってみたが上手く育っていてそれはそれはうまかった。味噌や漬物のようにチーズも育て方や環境でみんな味が違うのでそれはそれで面白い。私はゲラントの塩で磨いている。冬場は寒い部屋に置いてあったが、これからどう保管するかが今の課題だ。

下の方にある写真が、1月から育てているもの、そして切れているほうが、12月のもの。さて、今回のはどんな風に育つんだろう。