大樹町の雪事情

十勝、とくに大樹町は、いつもならたまにどかっと雪が降って、しばらく快晴というのが多いと聞いている。だが、この冬は毎週のように雪が降っている。夏季の大雨といい異常気象なのだろう。

102 この写真は今年の正月くらいに撮ったものだ。すでにポストは埋まりそう。117_02手前は道路だが真っ白だ。まあ、晴れていれば凍ったところに気をつければさほど車での移動に支障はない。(サンバーは四駆)スマート(ちっちゃいほう)は、仕事先で大雪が降った日は、雪にはまって出られなくなり雪かき中の人に押してもらって脱出…というっことがあった 。こっちの人は手馴れたものですぐに駆けつけて押してくれるのでありがたい。(場合によっては掘ってくれる)仕事場は近いのだが、雪が多いので、車はチェンジしてここのところ私はサンバーで通っている。マニュアルミッションの四駆は心強い。古い車だが、さすがに農道のポルシェの異名を持つ車なだけある。車には、雪を取るブラシとスコップは必須で、うちの車にも各一組づつ載せてある。道路の縁は除雪が見事で、カクッと垂直になっているところが多い。曲がり角にはどんどん雪が積まれているので、慎重に曲がるようにする。晴れた十勝の雪景色は、ほんとに美しい。キツネやタンチョウなんかも雪原にいたりする。

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うちの前の道路。真っ白である。この少し先の左が我が家だ。突き当たりからぐるっと日高山脈が綺麗に見える。

雪が降ると、除雪車はかなり早く来てくれるのでこんな状態まではすぐだが、家の周りはやはり手掘りだ。来たばかりの頃より慣れてきたので雪押しもうまくなった。どかっと貯まると大変なので何回か雪かきをすることになる。4件のうちの中央二件はお年寄りのお宅なので通路は端の家と半分づつくらい。庭の方はガスボンベの交換があるので、その付近をやる。すでに庭は屋根から落ちる雪で掃き出し窓の半分まできている。とは言っても、もともと床が高いのでかなり雪はある。

包む123小さいスマートは災害用のブランケットでカバーを作り覆っている。(チャンシー作)

雪かきまた昨日から大雪である。夕方いちど雪かきをしてあったのだが、朝出てみたら一番最後の写真のようになっていた。北海道の雪はさらさらで軽いとはいえ、雪かきは結構大変だ。幸いうちの庭側が雪捨て場なので、うちの一角周りは除雪車が必ず来るのでかなり助かっている。(これはかなりラッキーなことだ)国道と主要道路は、酪農家から運ぶ牛乳のタンクローリーが早朝に通るので、かなり早い段階で除雪される。今の家の周りはまだ除雪が入っていないがすでに道路は走れる状態にはなっている。白い道路を走るのにもずいぶん慣れた。スタッドレスタイヤは強力だ。

気温はマイナス20度を超える夜もある。水道の凍結予防にも気をつけなければいけない。外に出たら、バナナで釘が打てる世界なのだ。一時話題になったフローズンパンツなんて、庭でできるぞ。

でも、晴れた日の十勝はどこを走っても絵葉書のように美しい景色が見られる。ダイアモンドダスト、樹氷、透き通った宝石のようなつらら…。これを書いている今も降っているけどさ。

十勝は冬もいいよ。

綺麗な景色、おいしいものがあるから、がんばって雪かきする。

謹賀新年

明けましておめでとうございます。

東京から北海道の大樹町に引っ越し二度目のお正月。12月に雪がどさっと降り、一面の銀世界。

我が家からは、朝は山から昇る日の出、夕方、樹の間から三日月と金星、絵葉書のような空模様。

まったくここは景色の良いところです。我が家よりさらに高台の大樹神社からは町が一望できる。雪の神社もいいものだ。

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移住の経緯と最初の一年間は、東京-大樹町でまとめてどうぞ。

そこに我が家の波乱万丈の移住体験が。こちらへ来てからはじめの一年間いろいろあったのだが、大樹町についてから一年のことを四季に分けてざっくりと記すことにした。まずは、この顛末を完結させようと思っている。

すでにこっちに来て二度目の冬を迎え、大樹町の日々の暮らしを今年は書いていきたいと思っている。