自家製チーズ

2015年は、チャンシーが、前出の蕎麦屋一秀さんが行っているチーズ作りのワークショップに参加して一個作ってきた。わたしは仕事が休めず行けなかったので、今年こそは参加しようと思っていたが、あいにくの満員。残念がっていたら、良いタイミングでその時に作ったという作りたてのものを一つ譲っていただけた。「その代わり、自分で育てろよ。」というわけだ。で、今育てている。毎日塩水で磨いて天地返しをする。保存は冷蔵庫の野菜室だ。IMG_3909

きっと毎年味が違うに違いない。熟成が楽しみである。大樹町産牛乳100%のチーズだ。町には保存食の加工ができる施設があり、町民は味噌作りやジャムなどの加工に使っている。加工所で加工して販売している方も多い。チーズを作れる道具も揃っている。ほかにも、麹を作るものや味噌すり器など、加工施設もあるし、パンロゴクラブで利用している生涯学習センターの調理室にも加工道具がそろっているらしい。チーズ作りがこういうふうにできるなんて、都会では考えられないこと。生乳を温めて酢を加えて固めた牛乳豆腐も酪農家さんにおねだりしていただいたり。しぼりたて牛乳を売っている牧場も近いし、普通に売っている牛乳も美味しいので、土鍋で牛乳豆腐をつくって、くみ豆腐のようにすくって食べ、残りのホエーで鍋にしたりして冬場には楽しんだ。東京では生活クラブや生協の牛乳を買っていて、こだわってはいたものの、地元の牛乳にはとうていかなわない。さすがに町民より牛の数の方が多いと言われる大樹町だ。(褒めてるんですよ。)

ソフトクリームもびっくりするほど美味いのがあって、少しづつ開拓中だ。

以下は昨年の話。

11872311_901732769900318_7081118558601759109_oチャンシーは克明にメモを取り残してある。場所を借りて材料を揃えれば、できるかもしれないが、数人で集まらないと大鍋なので量が多い。一個二個というわけにはいかないのだ。ワークショップの合間にはチーズ料理を食べたり、出来立てのフレッシュタイプのチーズを味わったりで、それはそれは羨ましいワークショップだったようだ。

 

 

これが2015年作の自家製チーズ。

すでに食べてしまったが、写真があった。うまかったなあ〜!

わりと早めに食べ始めたが、完熟すると真っ黄色のゴーダチーズになる。今年のはぜひとも完熟を目指したい。作ってないけど自分が育てているチーズだもの。

 

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蕎麦の会、海の会、そして牛を見る

引越しの話の合間に現在のはなし。

楽しみにしていた「海の会」が今月あった。

春には山菜三昧の「山菜蕎麦の会」と言うのもあって、こちらへ来てすぐに山菜の会に参加したら、海の会もあると聞き、そちらにも呼んでもらっている。昨年に続き二度目の参加だ。蕎麦のほうは、自家製そば粉を使った、手打ち蕎麦がメイン。これに山菜料理が山ほどあって、まさに山の幸。これは春の楽しみだ。わかる人が山に入って採ってきた山菜は、不慣れな自分たちが採ったものとは比べ物にならない。(それでも、わらび、こごみなどは自分で採りに行く)そこに、海の会の漁師さんたちからの魚介が加わり贅沢極まりない宴会になる。そして、漁師さんたちは海の男。そうくればパンロゴが嫌いなわけがない。で、楽器持参で参加するのだ。

海の会は夏。7月の始め頃だが、決まっているわけではないので、仕事の都合で参加できなかったらどうしようとちょっと心配していたが、ちょうどいい日にちに決まってやや遅めの参加になったが今年も味わうことができた。今年のメインは、毛ガニ!! そして時知らずと呼ばれる短期間だけ獲れる鮭。会場は、漁師Mさんが自ら建てたというログハウス宴会場だ。来たよ〜というと入り口に、なんと衣装ケースいっぱいに毛ガニが….。一匹づつもらって中へ。今年は、焼き牡蠣、ウニもあって、とにかく贅沢三昧。会場が広尾町なので、運転手の私は残念ながら酒は飲めず。だが、一年分の魚介類を味わったというくらい盛りだくさんな宴会である。
今年もパンロゴで盛り上がった。ほぼ一年パンロゴクラブに参加していた代表メンバーと一緒に賑やかに演奏した。パンロゴクラブの経緯もそのうち書くが、みんな上手くなった。

宴会終了するも数匹残った毛ガニをお土産にもらって次の日もまたカニ三昧だ。

実は東京で一人暮らしを始めた娘がこちらに来るというのでこの日に合わせて一緒に参加した。一週間前に海の会の日程が決まったのだが、ちょうどよくお盆前で飛行機代もほどほどで、いいタイミングだった。ちょうど雪印工場の開放デーもありチーズの見学やお買い得品もゲットしてきた。まったくいいタイミングで来たもんである。娘は大の魚介好き、蕎麦好きとあって、海の会で、大樹町名物の蕎麦屋「一秀」さんに呼ばれ、次の日は、蕎麦屋「一秀」さんで蕎麦も堪能した。居る間に知人の酪農家Yさんで子牛も見せてもらい、うまい牛乳もいただいた。

娘をダシに昨年以上にいいものを食べさせてもらった。この二つの会は、面白い人がたくさん参加するので知り合えるのも楽しみだ。パワフルで行動派の酪農家のYさんもそのうちメインで登場すると思うが、ちょっとした集まりが縁で知り合い今に至っている。去年と今年。最初の年からいろんな人と知り合えたので、大樹町ライフはとても充実している。

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引越し当日(荷物出し)(4/16)

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小金井市のゴミは個別収集だ。なので、週に何度かの収集日に合わせて出さないといけないのでそのスケジュールも考えないといけない。どこかに出してくるわけにもいかないので庭はゴミ袋が山のようになった。それを延々とかたずけ、いよいよ引越し業者が来る日だ。行き先が遠方のため、荷物が現地に届くのは三日後になる。荷物を出して、この家に一泊し、サンバーで大洗に行き、大洗港から苫小牧まで一泊のフェリー旅。フェリーでは、長旅でもあるため二人部屋の個室をとった。前日までに準備は万端なはずだった…..。

さて、引越し業者がいよいよやって来た。料金のところで前にも書いたが、ここで大問題が。見積りは取ってもらったのだが、どうも実際の作業をする人たちからすると、予定よりかなり多いらしい。かなり甘い見積りだったのかもしれない。しかも、そのままで良いと言われていたものもダンボールに全て入れないといけないという。梱包しながら積むことになった。言われた通りに梱包したのにやりなおし….。作業の人数も少なく見積もられていたので引越し屋さんも大変だった。(現場の人たちはとてもいい人たちだったので、頑張ってくれた。ほんとに感謝だ。)絵画の作品、小物楽器なども丁寧に梱包してくれた。数時間で終わるはずが、予定時間を大幅に過ぎて夜、作業は終わった。トラックに載せきれないかもしれない…とも言われたが、すきまなく一台に載せ切ってくれたベテラン作業員さん、ほんとにありがとう。終わった時は、みんなでバンザイしたいくらいだった。

なにもかもなくなった住み慣れたちいさな家は、がらんと広かった。照明器具もほとんど外してしまったので、薄暗い。処分してしまう予定の布団と今日出たゴミ袋の山。向こうで布団をもらう手筈になっているので布団は今晩使って、明日粗大ゴミの回収が来る時に残った家具などと一緒に出してしまう。

娘が来たので、三人で近所の「浜勝」にトンカツを食べに行った。以前、ここはファミリーレストランで、隣はアイスクリームの会社があり、今は牛丼チェーンの店になっている。角はコンビニだったがリフォーム会社に変わっていた。玉川上水の樹も随分切られてしまい、大きく変わったあたりだ。

娘が新居に帰って、何もない家に古い布団を敷いて、寝た。明日は船旅。なんだか家族みんなが新生活で、大冒険に行くような気分と寂しい気分半分。この数週間の目の回るような忙しさ…。あとは新生活が待っている。

明日はいよいよ北海道に向けて出発だ。

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木琴が満載されたサンバー。毛布、布などを隙間に埋めてある。

 

娘の引越し

私たちは、北海道になったが、娘はこれを機に独り立ち。アパート探しもしなければいけない。小金井の家は大家さんとの直接交渉だったので、不動産屋にも縁がなかった。一度社会人になったが、その時娘は専門知識を学ぶために専門学校生になっていたので、世間的には学生である。就職先はすでに決まっていたが、特殊な業界のため4月入社ではなかった。学生用物件というわけにもいかない。物件をいくつかネットで見て、実際に見に行ったりしていたが、いまひとつ。見たい物件があったら現地集合で見せてくれるところが多かったが、一件は、まず新宿の事務所に来てくれという。尋ねた不動産屋は、こちらが不動産業者や引越しなどに不慣れなことを知り、態度が悪かった。あまりに上から目線で態度が悪いので、最初に書かされた連絡先や名前などの個人情報を書いた紙を返してもらい破棄した。娘と二人落胆して駅から自宅まで歩いていて、ふと目に止まった地元の不動産屋は、嘘のように親切で、いい物件も持っていた。わからないことも親切に教えてくれ親身になって相談に応じてくれた。家賃も手頃で、今の住まいからも一駅。ほとんど環境が変わらないところに、ほどほどの広さ。すぐに決めて手続きを開始した。これもまた運がよかったのかもしれない。

使っていた冷蔵庫、洗濯機は、自分たちで運び、あとは小物のはずだったが、結局本棚も持って行った。
自宅の準備の合間に、足りないものを買いに行ったり、買い揃える物を手配したり、同時進行でいよいよ忙しくなった。

大樹町側で手配してくれている友人から、何軒か候補の公営住宅をSkypeを通じて写真を見せてもらい、グーグルアーズで現地をいながらにして視察、大樹町を調査。夜はそんな作業もあった。必要書類の作成、市役所へも何回か行かないといけない….などなど….。

 

引越し料金など

4月。不用品の整理、梱包、手続き関係が本格的に始まった。

はじめは、3月中の引越しを考えていた。で、見積もりに来てもらったら、3月の後半から4月の頭がハイシーズンらしい。なんと一週間で数万円ずつ値段が違うらしい。なんてこった! 引越し業者によっても何万円か時には10何万も違う値段を言われ恐ろしくなった。だいたい、三鷹から小金井に移った時、小金井内で動いた時も自分たちで引越しをしたので、業者に頼んだ事はなかったのだ。最後の引越しは、隣に移って数ヶ月後には前の家を取り壊すという引越しだったので、家族三人で毎日せっせと荷物を運んだ。(今考えると笑えるが、実に2ヶ月近くかけて荷物をはこんだ。大型家具も、家電もすべて!)

引越し業者比較サイトで、数社に見積もりを頼んだが、北海道への移動はここが一番安いという業者に決めたのだが、そこでさえこんな状態だ。安いので評判のあの業者は、北海道への移動はぐんと料金が跳ね上がり、使えなかった。
まあ、4月中旬ならほどほどの金額でいけそうだったので、花見を終えて、4月中旬ということになった。

箱に入れないものは、エアーパッキンで包むなど、あらかじめ指示されたように準備を進めた。….だが、当日になって、箱に入っていないと運べないなど、見積もりの人と、現場の作業する人との食い違いもあり、当日は大変なことが待っていた。

見積もりに来た人は、正確に把握できていなかったのだ! かなり量を少なく見積もっていたようだ。だが、うちは業者で引越しをしたことがない。こんなもんかなあといった具合だ。(当日の作業の人が、「見積もりは見積もりです。うちの責任ですから。」と割増にもならなかったので、ほんとにありがたかった。)

車があるので、フェリー移動だ。こっちは、割引がいろいろあり助かった。大洗港から苫小牧までフェリー、あとは陸路に決定だ。荷物は引越し業者に頼むとして、壊れやすい木琴をどう運ぶか….。うちのサンバーに積んで持っていくことにした。木琴は半分バラし、フレーム同士を組み合わせたりして、なんと大きいもの8台、小型2台の計10台。まったくパズルのように収納名人チャンシーは、何日かかけて積んだ。もう隙間は手荷物くらいしか乗らなかったのだから、よくもまあ、こんなにきっちりつめたもんである。しかも、到着した日に演奏しなければならないかもしれないことも予想して、バラさないで、すぐ出せるように1台は準備して積み込んでいた。

そういうふうに、このころは、朝から晩まで梱包作業、その合間にハードオフ、古本屋、金属引取り業者へ行く。並行して娘の引越しも。

今考えると、幻のようだ。